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オランダのINTRODANSと東京のLAND FES、そして神戸の貞松・浜田バレエ団による国際コラボレーション
多世代インテグレイテッドダンス作品「UNUM」世界初演!

大阪・関西万博のオランダ王国の公式プログラムの一つとして、INTRODANS(イントロダンス)とLAND FES、そして貞松・浜田バレエ団とのコラボレーション新作をEXPO ナショナルデーホール、神戸文化ホール、ロームシアター京都にて上演。オランダのアーネムを拠点に、障がい者や高齢者と共にダンスを創るインクルーシブな活動に取り組んできたINTRODANSの振付家Adriaan Luteijn(エイドリアン・ルテイン)と、日本国内で同様の活動を推進してきたLAND FES のアーティスティックディレクター松岡大による共同振付のもと、オランダと日本のダンサーが国境を越えてコラボレートし、多世代インテグレイテッドダンス作品「UNUM」を創り上げる。

Adriaan Luteijn エイドリアン・ルテイン
1998年にイントロダンスでのダンサーとしてのキャリアを終え、以降オランダだけでなく海外の様々なダンサーやダンスカンパニーへの振付を行う。ルテインは、イントロダンス・エデュケーションのアーティスティック・マネージャーでもあり、「イントロダンス・インタラクティブ」というプログラムを牽引している。このプログラムでは、若者がダンスに創造的に参加できるインタラクティブなワークショップや、障害者と健常者が共創するインテグレイテッドダンスの公演や障害者を対象としたクラスやパフォーマンスなどが行われている。ルテインの作品は全て、人間の繋がりと多様性をテーマとしている。異なる出自のダンサーたちとの作業過程で起こる摩擦や衝突を通して、作品にエネルギーを与えることを手法としている。
Dai Matsuoka 松岡大
舞踏家。NPO法人LAND FES 代表。2005年より山海塾に舞踏手として参加。「金柑少年」「卵熱」「かげみ」「とばり」「ARC」「TOTEM」などの主要作品に出演中。2011年よりLAND FESを主宰し、パフォーミングアーツを通して共生社会の推進を目指す様々な活動を展開する。2018年より、障がいの有無を越えて共にダンスを創る「スクランブル・ダンスプロジェクト」を率いる。NYのシアターカンパニーPhantom Limb Company「Falling Out」、作曲家Paola Prestini「Houses of Zodiac」に出演するなど、海外アーティストとのコラボレーションも多数。Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 「Tokyo Real Underground」キュレーターを務める。

INTRODANS(イントロダンス)
イントロダンスは、1971年にトン・ウィッガーズによって設立された。オランダを代表する3大ダンスカンパニーの一つとして知られている。多くの人に親しまれているバレエのレパートリーから、先鋭の振付家によるコンテンポラリーダンスダンス、障がい者や高齢者の関わるインクルーシブダンスまで、幅広い作品で国内外の観客を魅了している。

NPO法人LAND FES
2011年に設立。障がいの有無を越えて共にダンスを創る「スクランブル・ダンスプロジェクト」や海外のインクルーシブダンスを紹介する「TOKYO ACCESSIBLE DANCE」など、パフォーミングアーツを通して共生社会を推進する活動を展開している。

(一社)貞松・浜田バレエ団
19653月、貞松融を団長、浜田蓉子を副団長に兵庫県神戸市で創設。創設当初より、クラシックバレエを基本に、古典バレエと現代作品を活動の両輪に公演活動を行う。バレエの普及活動にも力を入れ、学校公演は700回を超える。子供から大人まで幅広くバレエを楽しめるプログラムを上演する。文化庁芸術祭大賞、神戸市政功労者表彰など数々の賞を受賞。

新作「UNUM」
ダンサーと血が繋がった家族との世代を越えた共創

新作「UNUM」は、オランダと日本のダンサーがコラボレートする作品であるだけでなく、ダンスを通じて、世代を超えた交流と創造性に焦点を当てた作品です。本作には、異なる身体的特性を持つダンサーと、それぞれの血が繋がった家族(親または子)が共演します。高齢化社会や家族のあり方といった意欲的な社会テーマに取り組むことで、観客に共生社会のあり方について問いかけます。

INTRODANSとLAND FESは、インクルーシブダンス(エンパワーメントと社会的包摂を目的としたダンス)を推進する活動を長年行っており、それぞれの国で障がいのある人々や高齢者と共に作品を創作してきました。演出・振付を共同で務めるエイドリアン・ルテインと松岡大の共通点は、人間の多様性の美しさに魅せられ、それぞれのジャンルにおけるプロダンサーと、出自が異なるダンスパートナーをミックスした作品を創作していることです。大阪・関西万博でプレミアを迎える新作『UNUM』を通して、ルテインと松岡を中心に集うオランダと日本のクリエイターたちが、ダンスの持つ力や世代を超えた共創の価値を世界の観客と共有します。

演出・振付:エイドリアン・ルテイン、松岡大
ドラマトゥルク:呉宮百合香
音楽:武田直之
出演(親 – 子):
Reynaldo Villalon – Angelica Villalon(INTRODANS)
Anne van Drunick – Mark van Drunick(INTRODANS)
かんばらけんた – かんばらしおり
後藤りさ – 後藤俊星(貞松・浜田バレエ団)
森田登代子 – 森田かずよ
山本直樹 – 山本小海(貞松・浜田バレエ団)

「Iungo」

演出・振付:エイドリアン・ルテイン
出演:泉葉子、片山夏波、川合ロン、小磯松美、小暮香帆、坂田尚也、野村雅弘、森田かずよ

エイドリアン・ルテインが演出・振付を手がけた「Iungo」は2024年1月に東京で上演されました。
“Iungo”はラテン語で「つなぐ」ことを意味します。障がい者やホームレス経験者などを含む、多様なバックグラウンドを持つ8名のダンサーを結びつけることを意図した振付作品です。ルテインがINTRODANSで20年前より開発してきた振付形式「Encounters(出会い)」は、バレエやモダンダンス等のアカデミックな訓練を受けてきた世界中のダンサーと、様々に出自の異なるダンサーたちを結びつけます。

スタッフ
舞台監督:川上大二郎
照明:吉田一弥
音響:林 実菜
衣装:喜多理恵
映像:追立大地、福岡 想
舞台美術デザイナー:川上大二郎

公演演出(神戸):堤 悠輔(貞松・浜田バレエ団)
制作指揮:堤 悠輔(貞松・浜田バレエ団)、松岡 大(LAND FES)
制作:NPO法人LAND FES、(一社)貞松・浜田バレエ団
制作(神戸アクセシビリティ公演アドバイザー):三田宏美
宣伝美術:⻆谷 慶(Su-)
協力:苫野美亜

主催:NPO法人 LAND FES、(一社)貞松・浜田バレエ団、イントロダンス、オランダ王国大使館
助成:日本万国博覧会記念基金


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