「UNUM」
出演者
※順次更新します
Angelica Villalon(Introdans)
バンクーバー出身のバレエダンサー。幼少期からダンスに情熱を注ぎ、地元のフローラ・ピジョー・ダンス・アカデミーやゴー・バレエ・アカデミーを経て、17歳でカナダ国立バレエ学校に入学。その後、ドイツに渡り、ドレスデンのパルッカ・シューレに留学し、チューリンゲン州立バレエ団を経て、2013年よりオランダのイントロダンスに所属。
「3歳で初めてバレエを始めました。その瞬間から、両親は私のダンスへの情熱を、どこまでも応援してくれました。」
自身の性格は「思慮深くてポジティブな母」と「ユーモアと創造性に富んだ父」をミックスしたものと語る。
未知の世界を探求したいという思いが、アンジェリカをヨーロッパへと導いた。
ドレスデンのパルッカ・シューレにゲスト生として在籍し、その後チューリンゲン州立バレエ団からのオファーを受ける。
「チューリンゲンでは、ニルス・クリステの『春の祭典』を初めて踊りました。後にイントロダンスでも再び踊ることができて、嬉しかったです。」
その後、アンジェリカは新たな冒険に乗り出すことを決意。オランダにあるイントロダンスのオーディションを受け、わずか2日で採用された。
「本当にびっくりしました。すごく早く決まったんです!このチャンスをもらえてとても興奮しました。」
「イントロダンスでは、挑戦しがいのある多様なスタイルのレパートリーが楽しめます。カンパニーのメンバーたちはとても努力家で、支え合う雰囲気があります。このポジティブな環境で働けるのが嬉しいです。」
両親は年に一度、彼女の公演を観るためにオランダに訪ねて来る。
「私が情熱を追いかけ、夢を実現している姿を見て、いつも誇りに思ってくれています。会えるだけで本当に幸せで、家族との貴重な時間です。私と会ったあとは、ヨーロッパを旅するのが恒例です。探究心旺盛なのは、家族の特徴でもありますね。」
挑戦と成長を大切にするアンジェリカは、周囲からのフィードバックを受け入れながら、自分だけの表現を模索している。バンジージャンプやスカイダイビングなどの趣味も持ちつつ、料理や手芸など創造的な趣味にも親しんでいる。
現在はイントロダンスで、仲間と共に多様なスタイルの作品に挑戦し続けている。
今回、アンジェリカは実の父、レイナルドと共に参加し、国境と世代を越えたダンス作品のクリエーションに臨む。
Mark van Drunick(Introdans)

マークは元ダンサーである両親のもとで育った。
オランダのゼーフェナールにあるダンススクール「DansPodium」を経営している両親の姿が、マークにダンスを始めるきっかけを与える。
「僕の両親は教えることに深い喜びを感じていて、体を動かすことの楽しさを教えてくれました。無理にダンスをやらされたことは一度もありません。体操、サッカー、ピアノなど色々試したけれど、スタジオで踊っているときの幸せには到底敵いませんでした。」
5歳のとき、身体を大胆に使うブレイクダンスに夢中になり、そのすぐ後に両親の指導のもとでバレエのレッスンを開始。モダンダンスなどのクラスも受け、ダンスへの情熱はさらに膨らんだ。
「踊りたいという気持ちがどんどん強くなって、ダンスを学ぼうと決めました。」
マークはオランダ国内のいくつかのダンスアカデミーに合格し、最終的にアーネムのArtEZ芸術大学を選ぶ。インターン先は、いくつかのカンパニーから声がかかるが、マークは迷いなくイントロダンスを選んだ。
「物心ついた頃からずっとイントロダンスの公演を観てきました。ひとつも見逃したことはありません。イントロダンスの芸術性は、ダンサーとしての自分にとても響くんです。レパートリーが多彩で、世界最高峰の振付作品も含まれています。感動的で、美しくて、時にユーモラスなダンスで観客の心をつかむ。そんな素晴らしいダンサーたちの一員になれて、本当に嬉しいし、毎日が充実しています。」
ダンスは究極の自由の形であると語るマーク。
「ダンスは、みんなが話せる言語だと思います。僕は、ダンスには、すべての言語を合わせた以上の『言葉』があると思う。だって、言葉では表現しきれないものを伝えることができるから。」
ステージの上では、「ありのままの自分」になれると言うマークの目標は、観客に新しい感情や気づきを届けること。
「劇場に足を踏み入れた瞬間、お客さんは新しい世界、ファンタジーの世界に入るんです。もし僕のダンスで、たったひとりでも日常から解き放つことができたなら、それだけで全ての努力が報われます。」
新作「UNUM」では、元ダンサーである、実の母アンヌと初の共演を果たす。